真夏の怪談3 本当の話
昨年の今頃アムステルダムの郊外の海辺の避暑地にある小さな町に2ヶ月ほど滞在していた時、とても場違い風の円形の新築の建物の中華レストランがありました。
アジア料理やお寿司も食べれるブッフェレストランとのことで、試しに主人と夕食に出かけました。
円形の建物なので窓際に沿ってテーブルが並び、人が2人くらい通れるスペースを空けて内側にもテーブルが並んでいました。
上から見ると二重丸になるようにテーブルが並んでいたということです。
窓際が満席だったので内側の1つのテーブルに案内され、席について飲み物をオーダーしブッフェなので前菜を取りに行きました。
その頃から空きだしたのか私の少し斜め後ろの窓際のテーブルには誰も座っていなかったのですが、食べ始めてから視線を感じふと見ると、いつの間にか窓を背にして脚を隣の椅子に両足投げ出して座っている男性がいて、腕を組んで私の事を睨みつけるような目でジッと見ているのです。
ぱっと見日本人にも見えなくない感じですが、かなり陽に焼けていて髪は真っ黒で肩につくくらいに長めでした。腕を組んでこちらをジロジロ見ています。
途中料理を取りに行き戻ってきた時も上から下まで睨めつけるように見ています。
彼のテーブルには食事も飲み物もなく、ツアー客か何かで食べ終わって休憩中なのかしら?それにしてもこっちに正面向いて土足を椅子の上に投げ出して本当に失礼な人だわ、とちょっと(♯`∧´)
私は目を合わせないように出来るだけそっちを見ないようにしていたはずなのに、なぜかその顔、まっすぐで真っ黒な瞳、麻のようなTシャツと洗いざらしのジーンズ、靴はコンバースのハイカット。詳細まで覚えているのが不思議です。
あまりなので主人も気付いているのではないか? と思ったのに全然気にしてない模様。主人からの方がよく見えるはずなのに…、奥さんがこんなに不躾に睨まれてるというのに、鈍感だわー。
気持ち悪い人がいると耳打ちしようかな?と思ったのですが, 2m も離れていない距離で私の方を向いているこの男性に聞こえるのも嫌だし、主人も怒ると喧嘩腰になるタイプなのでここは穏便に、と無視していました。
デザートを取りに行って戻ってきたところで、その男性はいなくなっていたので、早速主人に
「あの席にこっち向きに足投げ出してた男の人見た?人のこと食事中ずーっとジロジロ見てて失礼だわよね。 何人かしら?メキシコ人とかペルーとか?アンデスとかインカ人系だよね?ツアー客かしら?従業員みたいにも見えたけどまさか客席には来ないよね?」
と話しかけても反応がイマイチ。
「誰のこと言ってるの?」
「えーっ!私の斜め後ろの窓際席で足投げ出してこっち向いて何も食べずに座ってた男の人だよ〜、腕組んでジロジロこっち見てたじゃない?」
「え?あの席には今来たカップルの前は誰もいなかったよ。」
私「嘘、いたでしょう?男の人、1人で腕組んで あーでこーで云々」
主人「嫌、絶対に誰もいなかった。こっちの方がよく見えるんだから、誓って誰もいなかった!」
!?(・_・;?
!(◎_◎;)
ま、それだけです。その後もしかして私にお迎えが来たのかしら(笑)?と気を付けてたけれど特に被害はなかったです。
私がもっともっと若くて、少女漫画の世界ならここから面白い展開ありそうですよね〜。
謎のインカ人とそれ以来呼んでます。かなり典型的な顔だったので似た人を見つけようとしたけど意外にいない。アイヌ人で見つけました。もうちょっと目つきがきつい感じ。⤵︎
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